土曜日のお天気の良い昼間、片側一車線の直線道路での事故でした。 私はスーパーの買い物を終え自転車で横断歩道を横断し車道の左端をまっすぐ走行し自宅に向かい、相手は普通乗用車で反対車線を走っていました。反対車線には横断歩道から20.30メール程離れたところの一軒家の前に普通乗用車が路上駐車していましたが、見通しが悪い状態ではありませんでした。道路には中央ラインが引いていた為、相手車両の中央ラインオーバーによる事故として100:0の過失割合でした。 事故当時の事はほとんど意識がなかったため、現場を見た家族の話によると、車は私の自転車にぶつかった後も横断歩道の当たり迄走り柱のような障害物にあたって止まったとのことでした。 私のケガは利き手の複雑脱臼骨折、頭部の強打による脳内出血、自分も自覚がないほどの妊娠初期で入院1か月強リハビリ1年3か月でした。 手の複雑脱臼骨折の治療とリハビリに時間がかかり仕事は1年4か月の内6か月は完全休職、後の期間は半日リハビリ、半日出社をしていました。 1年を過ぎた頃、保険担当者より話をしたい旨連絡があり、お会いすると、病院から取り寄せたという診断書を見せながらこれ以上リハビリをしても回復の見込みがないという院長先生の診断書があるので示談の話をしたいというものでした。病院に確認すると治療の経過を書いたもので、回復の見込みの有無などは書いていないと言われ、納得がいかないと伝えるとそのまま少し時間が空きましたが、数か月後再度連絡があり示談の話に入りました。 ネットの普及により事前に補償について調べていた為、保険担当者の説明にないもの、(初期の妊娠に関して放射線による治療をしていた為胎児に影響があり堕胎、結局自然流産でした。治療費は全て保険会社が支払っています。)の補償はどうなっているのか確認すると「知りません」の一点張りで私ではどうすることもできない壁にぶつかってしまいました。自動車の任意保険会社の担当者に相談すると弁護士相談に行くよう勧められ弁護士に面談しました。 弁護士に保険担当者との会話内容や補償について全てを伝えるとすぐに「私に任せなさい」と言って下さり、結果だけ報告を頂くことになりました。 弁護士が提示した金額は当初保険担当者が提示した金額の約2倍になり、更に裁判にすれば金額が上がるとのことでした。当時私は仕事復帰をしていましたが、事故後の後遺症に悩んで毎日が薬漬けの状態でした。脳神経外科医からも早く示談を済ませ事故の事を忘れて下さいと言われていましたし、私も毎日がつらく早く普通の生活に帰りたかったため裁判をすることはなく弁護士の提示してくれた金額で示談に応じることにしました。 弁護士にお願いすることで、嫌味なことをいう保険担当者の顔を見ることもなく、嫌味な事を言われることもなく後遺症と戦いながら仕事をする事だけに専念ができました。 単純に弁護士に支払った金額だけを考えると高い金額ですが、保険担当者から提示された金額と弁護士が交渉してくれた金額の差額のパーセンテージ分を支払っているものですが自分ひとりでは保険担当者と対等に話ができなかっただけでなく、補償金を上げることもできなかったと思います。それよりも何よりも事故の後遺症に加わえて大きな精神的苦痛で毎日を過ごさなくって良かったことは当時の自分にはとても重要な事でした。すべてを解決してくれる弁護士に依頼してよかったと思います。
過失割合ゼロでも大変。
投稿日:2021年8月1日 更新日:
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